協創について

協創の種類

協創はステークホルダー同士の関係性によって、大きく3つのタイプに分けることができます。こちらでは、3種類それぞれの特徴を解説します。

●提携タイプ
プロジェクトを推進するにあたり、自社に不足している資源を他社との協力で確保するタイプです。資源には、人材や技術、研究開発費、アイデア、販売網などが含まれます。提携タイプの協創では、企業の規模や業界の違いなどによる上下関係を付けず、対等なパートナーとして協力し合える環境を整えることが大切です。

●共有タイプ
企業がコンソーシアムやコミュニティーを形成し、課題の解決に向けて議論を深めていくタイプです。共通のテーマや目的意識を持った複数の組織(企業、政府、地方自治体、研究機関など)や専門家が参加します。

共有タイプでは、同じ問題点について異なる視点から意見を交わすことで、新たな価値やアイデアを生み出せる可能性があります。特定の組織に依存したコミュニティーにするのはなく、各団体がリーダーシップを発揮して能動的に取り組むことが重要です。

●双方向タイプ
企業と消費者が、対等な立場でコミュニケーションを取り合うことでビジネスモデルの構築や商品・サービスの開発に役立てていくタイプです。SNSが普及したことで、消費者からのフィードバックを企業が受け取りやすくなっており、双方向タイプの共創を実現しやすくなっています。

協創の実践により期待できる効果

協創を実践することによって、自社のみの事業では得られない多くの効果がもたらされることが期待できます。こちらでは、協創によって得られる効果についてご紹介します。

●新たな顧客層やファンの獲得
協創を通じて異なる視点を持った企業や消費者と連携することで、市場の変化を敏感に読み取れるようになります。これにより、ニーズにマッチした商品やサービスを提供し続けていくことが可能となるため、新規顧客の確保につながり、売上アップを期待できる点がメリットです。また、双方向タイプの共創を実現できれば、商品やサービスについて消費者に愛着を持ってもらいやすくなり、長期的なファンの獲得を見込めるでしょう。

●不足しているリソースの補完
協創によって、ボトルネックとなっていたリソース不足を解消できます。今まで実行できていなかったアイデアの実現の可能性を高められるようになるでしょう。たとえば、海外での顧客基盤を持つ企業との共創による販路拡大や、自社にない技術を持つ組織との協創による新商品の開発などがあげられます。一から供給網を構築したり、技術開発を行ったりするケースと比べて、コストや時間を削減できることが強みと言えます。

●シナジー効果の獲得
協創によって複数の関係者が協力し合うことで、シナジー効果を期待できます。特に、生産シナジーや販売シナジーなどの獲得が見込めます。

生産シナジーとは、生産に必要な設備や情報などを共同利用して得られる効果です。たとえば、複数の企業が一括で仕入れを行うことによって仕入れ量が増え、価格交渉の余地が生まれることで、コスト削減につなげることができるようになります。複数企業の物流業務を一つに統合することで在庫管理を効率化し、工場の稼働率向上を狙うことも可能です。

販売シナジーとは、生産設備や流通経路、販売組織などを共有して得られる効果です。M&Aによって短期間でブランド力を高め、販売効果を得ることも販売シナジーと言えます。

●新規事業の創出
協創によって自社のみでは得られなかった視点を獲得できるようになります。これまでにはないビジネスアイデアが生まれ、新規事業の創出につながることが期待できます。自社のみの場合と比べて多くのリソースを確保できることも、新規事業の展開を後押しとなるでしょう。

●人材育成の効率化
パートナーから自社にはないノウハウを学ぶ機会が得られることも、協創のメリットです。マーケティング戦略の立て方やアイデア創出のコツなど、幅広い場面で有用なノウハウを獲得できます。そのため、人材育成の観点からも共創の効果は大きいと言えます。

参照先 https://openhub.ntt.com/journal/5558.html 

ニーズ型とあったら面白い型

●ニーズ型 

企業や顧客・住民から要望や意見を元に企画するやり方。

●あったら面白い型 

自分達の勝手にこんなサービスや商品あったら面白いよねを実行するやり方。儲かるシステム、公共システム

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